映画などを作成する際に、そのスキームとして任意組合を用いるとき、これを慣例的に製作委員会と呼んでいる。
メリットは、各製作ごとにただ契約書を巻けばこれを進めることができるので、コラボレーションがお手軽であること。 デメリットとしては、著作権が全員の共有(合有)となるため、連絡などが取れなくなどすると、途端に著作権運用の難易度が上がること。
「製作委員会」シンドローム -顕在化して来た、映画の著作権共有リスク- 福井健策|コラム | 骨董通り法律事務所 For the Arts
「製作委員会」シンドローム -顕在化して来た、映画の著作権共有リスク- 福井健策
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これを解決するため、特別目的会社(SPC)を設立し、そこに著作権等をいったん集めることで、手間はかかるが、上記のデメリットを解決できる。 快傑ゾロリにてこのスキームが利用された。
News:TVアニメ製作プロジェクトに特別目的会社を活用
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具体的には、関係者の間で出資しあってまず株式会社を設立し、各共同社はそこへの出資をまずは金銭で行い、これを匿名組合契約とする。 その上で、その会社が各ライセンスを運営する、という形式を取ることで、この会社へ著作権を集約し、構成員に変化があっても問題なく回る形式にしている。
---2023/02/13